こんばんは。
元旦の仕事から帰ってきたトキです。
先日ネットでこんな質問を見かけました。
a lug of olive oil
という表現が使われているのですが、この
lugがどういう分量を表すのかどうしてもわかりません。
ご存知の方、是非是非、教えてください。
英語の政治ニュースはちょっと怪しいのですが、英語のレシピはそれこそ山ほど読んできた私です。
でも、そんな私でも初めての表現でした。
料理を仕事にしていれば、単語の意味はわからなくても、全体のレシピの文脈からどれくらいというのは分かります。
でも、ちゃんとレシピ通りに作ろうとしている人には、「なんだって?」となってしまいますよね?
英語のレシピならなおさらでしょう。
さっそく職場の英語ネイティヴのシェフに聞いてみましたよ。
a lug of olive oilってどういう意味?
英語のサイトを調べてみると、同じように「どういう意味?」というサイトをいくつか見かけました。
例えば
I’ve been reading over an interesting recipe called, “Cauliflower Risotto
with Caramelized Pears, Blue Cheese and Walnuts” that I am planning to
make. I was doing fine reading through the directions until I came to this:
“Set a skillet with a lug of olive oil over medium heat.” Set with a
WHAT??!!!!
「”スキレットを a lug of olive oil と共に中火にかける” はっ? どのくらいのオリーブオイルと共に火にかけるだって!!!???」
てな感じでしょうか。
スキレットはフライパンのこと。
私の認識では鉄でできたフライバンの事を指します。
「a lug of olive oil」
「a glass of water/コップ一杯の水」
「two spoons of sugarスプーン2杯の砂糖」
という表現はありますので、分量の単位だということは分かります。
でも、どのくらいなわけ?
さっそく元旦から仕事だった私は、良いチャンスと思い、職場の英語ネイティヴのシェフに聞いてみました。
a lug of ~はイギリス的な表現
「とてもイギリス的な表現だよ」と前置きしてくれた上で教えてくれました。
彼の答えは
「just a little bit」。
「ほんの少し」
例文もあげてくれました。
「例えば君がポーリッジを作っているとするだろう? で、ボクが『give me a lug of this/それちょっとボクにくれる?』とか言うんだ。」
ポーリッジというのは、押し麦でつくるイギリス版おかゆみたいなものです。
この場合の「ちょっと」。
もし、あなたがポーリッジを鍋で作っていて、家族やら友達やらが「おいしそうだね。ちょっとちょうだい」と言ったら、どのくらいあげるでしょう?
「ほんのちょっと」だから一口だけ?
かなりケチですね!(笑)
たぶん、「少なくもなく、多くもなく」だと思うんです。
一人前には満たない、でも少なすぎない。
味見するのに適切な量。
スプーンで数口くらいじゃないでしょうか?
だとすると「そのシチュエーションに合った、ちょうどいい量」
になると思います。
そのシチュエーションに合ったと書いたのは、その場面場面によって、ちょうどいい量が違うから。
a lug of ~ は適量の~
お家で1人分の野菜炒めを作る時、4人分の野菜炒め時。
炒める油の料理は目分量ですよね?
野菜炒めは、油っぽくなく、適度に野菜に油がからんでいるのがいい状態。
「野菜の量がコレくらいだから、油はだいたいこのくらい」
と、その時々にあわせてちょうどいい量は変わってきます。
なので、日本語にすると、「適量」に落ち着くのではないでしょうか。
良くレシピにも出てきますよね。
よくこの「適量」がどのくらいか分からないという声もききます。
サラダにドレッシングをかける場、計ってかけませんよね?
多すぎたら油ベトベトになってしまうか、味が濃くなって、しょっぱくって食べられなくなってしまう。
逆に少なすぎたら味がしない。
そのサラダの分量にあった量のドレッシングをかけると思うんです。目分量で。
塩の場合は、味がボンヤリせずに、又しょっぱすぎすに、おいしいと思い、食べ続けられる塩加減。
それが適量。
なんかまだボンヤリしてますかね?
こんな説明しかできなくて申し訳ない。
適量がどのくらいか分からない人は、料理する回数を増やしたらいいと思いますよ。
自分で作って自分で食べる。
「塩を適量加えて、味を整える。」
とは、レシピにはよくある表現。
料理する機会を増やせば、この「適量」も自然と身についていくものです。
当たり前ですが調理を仕事としている人は、ケーキなどの製菓は別として、仕事場では「これは何グラム」と計ったりしていません。
全て目分量。
そのかわり、その都度、その都度味見をしています。
なので、みんなポケットにスプーンが入っているんですよ、味見用の。
レシピも大切だけど、おいしい料理を作るには「味見をすること」。
味見をして、おいしく調味するには、「良い味覚をもっていること」。
良い味覚を持つには、既製品など食べすぎずに、「手作りのものを日常的に食べる」
でしょうか。
今年の1年の計を「料理をがんばる」という人もいるかもしれません。
自分がおいしいものを食べたいのもあるけど、
家族や友達が「これ、おいしいね」って言ってくれたら、もっと嬉しい。
そんな人の為になるように、このブログもやっていけたらと思います。