ゲイリー・ローズ モダンブリティッシュを作ったシェフ 

cook book

こんにちは。トキです。

ロンドンでこうしてシェフとして働き生計を立てている自分。
料理ブログをやっているからには「書かなくては」と思っていることがあります。

それはクリスマスのちょっと前、ちょうど今日から一か月前の11月26日に亡くなった一人のセレブリティシェフについてです。

ゲイリー・ローズ モダンブリティッシュを作ったシェフ

Cheese and Vegetable Quiche – Gary Rhodes – BBC

そのシェフの名前はGary Rhodes(ゲイリー・ローズ)
料理の本も沢山出てるし、テレビにもでていたので、名前を聞いたことのある人、又は顔を見れば「ああ、この人」と思う人もいるかもしれません。

動画は彼の若かりし頃。

ゲイリー・ローズは、今みたいに沢山のTVシェフが出る前の元祖。
1990年代に活躍し、ブリティッシュ料理界に大きな影響を残したシェフです。

今でこそ、ジェイミー・オリバーやゴードン・ラムジーが日本でも有名。
でもゲイリー・ローズは、そのずっと前からテレビの料理番組に出ていた

「元祖セレブリティシェフ」。

「イギリス料理はマズイ」と言われていた時代。
普通のイギリス料理を丁寧に作り、洗練された料理に引きあげた張本人です。

私がロンドンに来た頃は「モダンブリティシュ」というものがとても流行っていた。
その元を作ったのがゲイリー・ローズです。

若い時は、スパイキーヘアと言われツンツンと髪を立たせたヘアスタイル。
ルックスは80年代のポップ・ロックスターのようでした。

いつも落ち着いたしゃべり方で、やさしい笑顔。
ひとつひとつを丁寧に作っている姿に、私も彼の料理番組を見入ったものでした。

そんなゲイリー・ローズが無くなったと知ったのは、ある朝、コンピューターを立ち上げて目に入ったニュースからでした。

「えっ?」急なニュースにおどろいてニュースをいろいろと読み漁ったほどです。

ジェイミー・オリバーやゴードン・ラムジーからもコメント

ニュースはかなり大きく報道されました。

私もフェイスブックで投稿しましたが、他にも同様に彼の死について投稿、コメントをしている人も。

そして、一般人だけではなく、ジェイミー・オリバーや、ゴードン・ラムジーも追悼の意を込めてコメントを発表しています。

Fellow chef Gordon Ramsay led the tributes to Rhodes on Wednesday, writing on Twitter:
“We lost a fantastic chef today in Gary Rhodes. He was a chef who put British Cuisine on the map. Sending all the love and prayers to your wife and kids. You’ll be missed.”

“ブリティッシュ料理の存在を世界に示してくれた”
って感じでしょうか。

Jamie Oliver added:
“Gary was a fantastic chef and incredible ambassador for British cooking, he was a massive inspiration to me as a young chef. He re-imagined modern British cuisine with elegance and fun. rest in peace Chef.”

“ブリティッシュ料理界において、若きシェフ(ジェイミー自身)にとって大きな存在だった”
みたいな?

その他、イギリス料理界の有名人がコメントを残している動画も残っています。

ゲイリー・ローズ著『keeping it simple』

最後にゲイリー・ローズの料理本の中から一冊紹介。

『keeping it simple』
その名のとおり、シンプルなレシピが多く詰まったレシピ。
今どきの「見るぶんにはいいけど、材料も手に入らないし作られない」といった類の料理本ではありませんね。

裏表紙にも
複雑なテクニックやわかりずらい説明を脱ぎすてた・・」とあります。

料理写真を観賞用、インテリアとして見るのではなく、実際に作る人、忙しい人に向けた本かもしれません。

内容は

keeping fish simple
keeping seafood simple
keeping poultry simple
keeping pork simple
keeping lamb simple
keeping beef simple
keeping vegetable simple
keeping pasta and rice simple
keeping egg and cheese simple
keeping desserts simple

とあり、

fish 魚類
ヒラメ、サーモン、スズキ、エイヒレ、マス、タラ、マグロ、サバ、アンコウなど。
そして魚料理に合うソース数種。

seafood シーフード
エビ、カニ、ラングスティーヌ、ロブスター、ムール貝、ホタテ、イカなど。
そしてシーフードに合うソース。

poultry 家禽類
チキンやターキー、ダックなどの家禽類と、ソース。

pork ポーク
豚肉やベーコンなどを使ったものはイギリス料理では定番の「ポークにアップルソース」のアップルソースの作り方や、オレンジと組み合わせているモノも。

lamb ラム
ラムは骨付きの本格、赤ワイン煮、春に食べたい香草パン粉焼き、アイリッシュシチューなども。

beef ビーフ
シンプルなステーキとそれに合うソース類。シチューやもギネスビール煮など。イギリス料理菜に欠かせないグレイビーソースも。

vegetable ベジタブル
野菜料理は、イギリス料理にこれがなくっちゃ納得しない、ローストポテトやチップス。スープやサラダ、野菜のタルトなど。

pasta and rice パスタとライス
ライスはリゾットぐらい。

egg and cheese 卵とチーズ
卵よりチーズ料理の方が豊富。

dessert デザート
焼き菓子というよりも、ムースや「posset」と呼ばれるイギリス伝統のデザートなど。
お米を甘く煮たイギリスのデザート、ライスプディング。
メレンゲとクリーム、フルーツをあわせた、イギリス人大好きのイートンメスと呼ばれるデザートのアレンジ。

以上計180以上のレシピが詰まった本です。
この記事の写真は、この本、「keeping it simple」からのものです。

彼が無くなってちょうど一か月。
2019年のクリスマスを、あと一か月というところで迎えることが出来なかったこと、残念に思っています。
イギリスでの、一年で一番重要なクリスマス。
シェフなら、家族に腕を振るってあげたかっただろうな、と思うのです。
シェフでありながら、いつも温厚で、やさしい笑顔と語り口。
いい人は早く逝っちゃうっていうのは本当ですね。。。

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